About proxy test
生コンクリートの品質管理のための各種試験は、JIS A 5308「レディーミクストコンクリート」の規定に基づいて、工場及び荷卸し地点で150m3について1回の割合で実施され、その試験成績をもって生産者は納入コンクリートの品質を保証することとされております。したがって、それ以外のコンクリート試験や試料の採取などはすべて施工者の方で実施しなければならないことは、すでに関係監督官庁などのご指導からもご高承のことと存じます。しかし現状では、JIS A 5308による生産者が行うよう規定されている試験以外のコンクリート検査のための試験を大幅に生産者が代行しており、それに要する人員や費用もかなり大きな負担となっております。特にポンプの筒先での試料の採取や試験については、安全上の問題もあり、今後はこれらの業務を工場側が行うことは一切ご辞退いたします。現在生産者が代行している業務には次のようなものがあります。
これら本来ならば購入者で実施して頂くべき諸試験について生コン業者に依頼要求されることが多く、各生コンクリート工場の1、2名の試験員が少くとも数回は現場に往復することとなり、更に現場の数が増えると工場の品質管理がおぼつかなくなってしまいます。私達生コンクリート生産者は、厳選された材料、整備された設備、熟練した技術員などによって細心の注意を払って製造し、厳重な検査、試験及び品質管理をJIS A 5308の規定に従って行い良品質の生コンクリートをお届けすることをお約束致します。何卒私共の意のあるところをご賢察下さいまして安定した良品質の生コンクリート納入のために格段のご理解とご協力を賜りますよう切にお願い致します。
生コンクリートの日本工業規格レディーミクストコンクリートJIS A 5308の「適用範囲」には「この規格は以下の規定に従って製造され購入者に配達され、荷卸し地点までのレディーミクストコンクリートについて規定する」「フレッシュコンクリートについて規定する」とし、さらに「配達されてからあとの運搬、打込み、及び養生については規定しない」と定められております。これは納入後の待ち時間、運搬、打込み、施行方法、養生条件などによってコンクリートの品質が変化する恐れがあるので、生産者としての品質保証の限界、購入者との責任分界点を明確に示しているものであります。 生コンクリートの納入打込みを通じて行う検査のための試験は次の3つの場合があります。
以上のうち2、3の検査のための試験は、日本建築学会標準仕様書(JASS-5)や土木学会標準示方書(RC示方書)などに定められているように、購入者が行うべきものですが、1の試験と混同されて生コン工場がその試験を行なっているのが現状であります。
前述のように納入後のコンクリート試験は購入者、施工者自身で行うように定められておりますが、やむを得ず試験を生コンクリート工場へご依頼になる場合は、試験員の作業予定及び品質管理の遂行に支障をきたさない範囲で有料にて代行致します。
試験項目 | 摘要 | 試験単位 | 単価(円) |
---|---|---|---|
スランプ 空気量 圧縮強度用成型 圧縮強度用試験 |
養成含む | 一式(6本1組) | 15,000 |
(縦割り) スランプ 空気量 |
(150㎥/回) 3回 |
18,000 | |
供試体作成 | 3本1組 | 3,000 | |
圧縮強度試験 | 養成含まず | 3本1組 | 3,000 |
塩化物含有量試験 | カンタブ | 1試料1回 | 2,000 |
単位水量 | 1回1式 | 10,000 | |
スランプ | 1試料1回 | 3,000 | |
空気量 | 1試料1回 | 3,000 | |
曲げ試験用 供試体作成及び強度試験 |
養成含む | 一式(3本1組) | 40,000 |
曲げ試験用 | 養成含まず | 1試料3本 | 20,000 |
キャンピング供試体端面処理 | 切取りコア含む | 1本(片面) | 800 |
送料 | 3本 | 5,000 | |
書式成績証明書 (塩化試験成績証明書含む) |
再発行の場合 | 1通 | 1,000 |
持込試験手数料 | 1セット | 15,000 | |
持込試験運搬料 | 1セット | 5,000 | |
試験練り圧縮強度 | スランプ・空気量・塩化物含有量 圧縮強度(供試体:6本) |
1バッチ | 25,000 |
試験練り曲げ強度 | スランプ・空気量・塩化物含有量 曲げ強度(1式/回) |
1バッチ | 50,000 |